「地域づくりじゃなくて飯食べてるだけ」と自分たちで笑っていた時期があった
他人の家の台所でたくさんのことを学んだ学生時代
畑からとってきた旬の野菜をてきぱきと調理する姿
外にある少し雑に扱われる井戸の神様
気遣い
その主が亡くなった
村の長老の奥さんで、表舞台には出て来ない人だった
所謂ワークショップというものには絶対に参加しない人
そんな人から菜花の料理を教えてもらったことが一つの勲章になった
扉をあけると、土間があり、そこにソファーがあり、おばちゃんが迎えてくれた
いつもストーブがついてた温かいあの台所
絆だ、コミュニティだそんな言葉は空虚に思えた、あの場所
また菜花がさく頃に
菜花の料理をつくってみんなで食べてさわいで
血、肉にして食べてしまおう